経理の年収相場は?年収を上げる3つの道筋

経理の年収相場は?年収を上げる3つの道筋

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― シカクと事務転職 編集部

編集部の採点について

採点基準: 各サービス(講座/転職エージェント)を「料金・受講条件」「サポート体制」「合格実績・口コミ」「使いやすさ(教材/UI)」など複数軸で評価し、5段階(★)で採点しています。

検証日: 2026-08-01

検証方法: 各社公式サイトの公開情報、Yahoo!知恵袋・X(旧Twitter)・みん評・OpenWork・各社公式LPの体験談を編集部が突き合わせて整理しています。実在の投稿・記事の要約であり、原文の逐語転載ではありません。

「経理の年収って、いくらが普通なの?今の自分は低いの?」——この問いに答えるには、まず公的な物差しを1本持つのが早道です。

国税庁の「令和6年分 民間給与実態統計調査」(令和7年9月公表)によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は478万円、そのうち正社員は545万円、正社員以外は206万円でした。

これは全業種・全職種を均した数字なので「経理の相場」そのものではありませんが、自分の年収が世の中のどのあたりにあるかを掴む基準にはなります。そのうえで経理の年収を動かしているのは、結局のところ①担当できる業務範囲 ②会社の規模とフェーズ ③専門性の3つです。

この記事では、この3要素と、そこから導かれる年収を上げる3つの道筋を整理します。

公的統計で見る給与水準(国税庁・令和6年分/令和7年9月公表) 全体平均 478万円 正社員 545万円 正社員以外 206万円 男性 / 女性 587万円 333万円 ※全業種・全職種を均した数値です。経理職に限定した相場ではありません(編集部作図・2026-08-01確認)
図:まず「正社員545万円」を基準線に置く。ここから自分の位置を測る(編集部作成)
目次

結論:経理の年収は「担当範囲 × 会社の規模・フェーズ」でほぼ決まる

経理という職種は、同じ職名でも任される範囲が会社によってまったく違います。伝票入力と支払処理までで完結する会社もあれば、月次締め・年次決算・連結・開示までを担う会社もあります。求人票の想定年収は、この「どこまでを任せられるか」に紐づいて設計されています。

そこに会社の規模とフェーズが掛かります。上場企業や上場準備企業では開示・内部統制の負荷が高い分、同じ経理でも求められる水準とレンジが上がります。逆に小規模企業では業務の幅は広くても、給与テーブル自体の上限が低いことがあります。

「頑張っているのに上がらない」の多くは、努力量ではなく置かれた土俵の問題です。

年収を上げる3つの道筋

道筋① 社内で担当範囲を広げる(土台をつくる)

最も地味ですが、後の2つの前提になるのがこれです。仕訳・支払 → 月次締め → 年次決算 → 連結・開示と担当範囲を1段ずつ上げていくと、そのまま市場価値になります。実際の相談でも、年収を上げたい経理職に対して「資格より実務経験。まずは決算など上流工程を任されるまで経験を積む」という助言が寄せられていました。

具体的には、次の順で「任せてほしい」と申告するのが現実的です。

  1. 月次決算の一部工程(引当・経過勘定・部門別配賦など)を担当する
  2. 月次締めを単独で回せる状態にする
  3. 年次決算・税理士や監査法人とのやり取りの窓口に入る
  4. 予実管理・連結・開示のいずれかに足を伸ばす

道筋② 転職で会社の規模・フェーズを変える(レンジを変える)

給与テーブルの上限は、社内の努力では動かせません。レンジそのものを変えたいなら、環境を変えるのが最短です。ただし転職で年収が上がるかどうかは、比較材料の有無に大きく左右されます。その実務は年収交渉の任せ方と準備で詳しく扱っていますが、要点は複数社を並行で進めることです。

管理部門に特化したエージェントのなかには、対象年収レンジを公式に明示しているサービスもあります。自分の狙うレンジを扱っているサービスを選ぶだけで、紹介される求人の質は変わります。選び方は管理部門の転職エージェントで整理しました。

道筋③ 資格・専門領域で土俵を移す(時間はかかるが伸びしろが大きい)

実際の相談では、中小企業の経理・総務職が収入を上げる方法として簿記1級や税理士科目を足して規模の大きい会社へ移る/社内で管理職・経営層を目指す/士業として独立するという3ルートが提示され、あわせて業務効率化のIT知識が重宝されるという助言も出ていました。

ただし、資格は単体では効きません。経理の転職に有利な資格で整理したとおり、簿記2級は入口の共通言語、それ以上は実務との掛け算で初めて年収に効きます。学習に踏み出すなら、通信講座3社の比較から負担の小さい方法を選んでください。

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デメリット・注意点:年収だけを追うと失敗する

① 額面だけの比較は当てにならない

賞与の支給月数、みなし残業の有無、住宅手当や退職金制度の違いで、同じ額面でも手元に残る金額と将来の総額は変わります。提示額は必ず内訳まで確認してください。「年収が上がったのに、賞与の仕組みが変わって実質は下がった」は珍しくありません。

② 短期の転職を繰り返すと交渉力が落ちる

経理は経験の積み上げが評価される職種です。在籍期間が短い転職を重ねると、「どこまで任せられるか」の証明が弱くなり、結果として提示レンジが下がる方向に働きます。

③ この道筋が向かない人もいる

残業や責任範囲を増やしたくない、定時で帰れることを最優先したい——という価値観であれば、年収を上げる道筋の多く(範囲拡大・上場企業への移動)は逆方向に働きます。その場合は年収ではなく働き方を軸に環境を選ぶほうが満足度は高くなります。

いまの職場がつらいだけなら、経理がつらい状況別の対処を先に読んでみてください。

④ 統計の読み方に注意

本記事で引用した数値は全業種・全職種を均したものです。職種別・企業規模別の水準を見たい場合は、厚生労働省の賃金構造基本統計調査で条件を絞って確認してください。「平均」は自分の状況を測る基準線であって、目標値ではありません。

この記事の一次情報・公的出典

※本文のサービス内容・統計値は公開時点の公表情報をもとにした編集部の整理です。最新値は各出典・公式サイトでご確認ください。

よくある質問

経理の年収の相場はいくらですか?

職種を限定した公的な平均値は公表形式が限られますが、基準線としては国税庁の令和6年分 民間給与実態統計調査(令和7年9月公表)の「1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与478万円、正社員545万円」が使えます。経理の場合はここに担当できる業務範囲と会社の規模・フェーズが強く影響します。

経理で年収が上がらないのはなぜですか?

多くは努力量ではなく、担当範囲と会社の給与テーブルの問題です。仕訳・支払までで完結する役割にとどまっていると評価の上限が決まり、また企業規模によってはテーブル自体の上限が低いこともあります。範囲を広げるか、環境を変えるかのどちらかが必要になります。

簿記2級を取れば年収は上がりますか?

簿記2級は応募の入口を作る資格で、単体で年収を押し上げるものではありません。実務経験と組み合わせて初めて効きます。実際の相談でも「資格より実務経験が重視される」という助言が繰り返し寄せられています。

転職すれば年収は上がりますか?

会社の規模やフェーズが変われば相場そのものが動くため、上がる可能性はあります。ただし提示条件が動くのは他社の選考という比較材料がある場合が多く、1社だけで進めると現職同等に落ち着くケースも珍しくありません。複数社を並行させるのが前提です。

年収より働きやすさを優先したい場合はどうすべきですか?

年収を上げる道筋の多く(担当範囲の拡大・上場企業への移動)は責任と負荷が増える方向に働きます。働き方を最優先するなら、年収ではなく残業実態・在宅可否・繁忙期の長さを軸に環境を選ぶほうが満足度は高くなります。

まとめ:土俵を確かめてから、道筋を選ぶ

国税庁の令和6年分 民間給与実態統計調査では、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与478万円、正社員545万円と公表されています。まずこの基準線に自分を置いてみてください。

そのうえで、経理の年収を動かすのは担当できる範囲と、会社の規模・フェーズです。社内で範囲を広げる/転職でレンジを変える/資格と専門性で土俵を移す——この3つのうち、いま自分に足りていないのがどれかを見極めるのが先決です。努力量ではなく、置かれている土俵を疑ってください。

資格から土台を作り直したい人へ経理の転職に有利な資格を見る →※簿記2級を入口に、取る順番と優先度を整理しています

編集部★評価:年収を動かす要素の見極めでの総合スコア 社内で範囲を広げる 4.0 転職で環境を変える 4.0 資格・専門領域で土俵を移す 3.0 ※本記事の調査・評価をもとに編集部が5段階で採点したものです。
★評価テーブルと同データを横棒で可視化したものです。

編集部独自★評価:本記事テーマ別 主要3社比較

公式公開情報・各社のサービス内容・編集部の検証(2026-08-01時点)をもとに、本記事テーマ「年収を動かす要素の見極め」に直結する観点で★5段階採点しました。

サービス 年収を動かす要素の見極め サポート体制 編集部総合 ひとこと
社内で範囲を広げる ★★★★☆ ★★★★★ ★★★★☆ 月次→年次→連結・開示と担当範囲を上げる王道。時間はかかるが土台が残り、次の転職の交渉材料になる
転職で環境を変える ★★★★★ ★★★☆☆ ★★★★☆ 規模・フェーズを変えると相場そのものが動く。ただし比較材料(複数の選考)がないと条件は動きにくい
資格・専門領域で土俵を移す ★★★☆☆ ★★★★☆ ★★★☆☆ 簿記1級・税理士科目・USCPAなど。時間投資は大きいが、経験と組み合わせたときの伸びしろが大きい

関連記事:あわせて読みたい3本

口コミ引用について: 本記事に登場する利用者の声は、公開されているQ&Aサイト・SNS・各社公式LPなどから編集部が収集し、内容を要約・特徴づけしたものです。原文の逐語転載ではなく、出典は本文内・末尾にて順次明記していきます。

読者の生の声(Yahoo!知恵袋・出典付き)

実際にYahoo!知恵袋へ投稿された公開スレッドを、編集部が要約・特徴づけして紹介します(逐語転載ではありません。質問・回答の原文は各出典リンク先でご確認ください)。

経理で年収450万円を目指せるか、という相談

経理職で現在の年収から450万円以上を目指したいが、いきなり400万円台の会社へ移れるのか、簿記2級を取れば求人の幅が広がるのかを尋ねる相談が投稿されています。回答では資格より実務経験が重視されるため、まずは決算など上流工程を任されるまで経験を積むべきとされ、数年単位の見通しが示されていました。本記事が「道筋①(範囲を広げる)」を土台に置く理由がここにあります。

中小企業の経理から収入を上げる方法、という相談

中小企業の総務・経理職で簿記系の資格は取得済みという人が、ここから収入を上げる方法を相談した投稿もあります。回答では簿記1級や税理士科目を足して規模の大きい会社へ移る/社内で管理職・経営層を目指す/士業として独立するという3ルートが提示され、あわせて業務効率化のIT知識が重宝されるという助言も出ていました。本記事の「3つの道筋」とほぼ同じ構造の整理です。

※引用した相談は公開Q&Aを編集部が要約・参照したものです。個別の状況により最適な選択は異なります。

※本記事は一部にアフィリエイト広告(PR)を含みます。掲載情報は執筆時点(2026-08-01時点)の編集部調べで、各社のサービス内容・対象職種・条件は変更される場合があります。登録前に必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。引用した相談は公開Q&Aを編集部が要約・参照したものです。

— シカクと事務転職編集部

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この記事を書いた人

資格を活かした事務職へのキャリアチェンジを取材する編集部です。簿記・経理・宅建など事務系資格と求人の実態、講座選びのポイントを公開情報や利用者の声をもとに整理。「資格を取って、事務職で長く働く」ための現実的な道筋を発信します。

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